小5クラスは異分母のたし算・ひき算の単元に入りました。
事前知識である約分と通分については今日までの宿題としてすでに出していて、
いつも通り私が丸付けをしてみると、概ね理解はできている印象でした。
異分母のたし算の流れは次の通りです。
- 1/3+1/6 通分のため3と6の最小公倍数を考える
- = 2/6+1/6 分子を正しく計算し、通分を完成させる
- = 3/6 分子をたし算・ひき算する
- = 1/2 約分ができるならば、約分を正しく行う
計算過程を書き表すと、まるでプログラミングのようですよね。
すべてを完璧にしなければ正しい答えにたどり着きません。
今日のクラスでは何問も間違え、時間切れを迎えた生徒も多かったです。
というのも、この問題の難しさの正体は工程の数の多さなのです。
工程そのものはたいして難しくはありません。
ですから、演習時間の前に解説時間を増やし、
ミスしやすいところを先回りして指導したところで、
全体的に間違いは減らないと考えます。
自分ひとりでやってみて、初めて難しさに気づくんですね。
工程の数に圧倒され、
「いま、自分はどの位置にいるのか」
ここがわからずに迷子になってしまうのです。
ところが、ほぼ満点レベルで正答を出し続けられる子も数名は出てきます。
ミスをしないようにじっくりていねいにするというよりも、
テンポ良く素早く解いていく。
それなのに不思議とミスをしない。
こういった子は「少し先の意識」が備わっていることが多いです。
「少し先の意識」を私は次のように子どもたちに説明します。
「学校から家に帰ってきたときのことを考えよう。
少し先の意識がある子は、
【『ただいま』と言って、かばんを机の上に置き、手を洗って、うがいをすませ、
学校からのお便りをかばんから出して親に見せよう】
こんなことを玄関のドアを開ける瞬間から考えることができるんだ。
反対に忘れっぽい子は、少し先の意識が弱い場合がままある。
今のことにいっぱいいっぱいだと、
かばんを机の上に置いたときには、手を洗うのを忘れていたり、
かばんの中のお便りをそのままにしたりしてしまうことが多くなってしまう。
ミスが増えてしまうんだね。
他の例だと、自転車に乗るときには今いる位置から少し先を見て運転しないと危ないね。
曲がる前から、曲がった後のことを考えてブレーキの準備をしておくんだ。
この計算も同じだよ。
分母をそろえるときは、分子を何倍すればいいかも同時に考えておく。
たし算やひき算をする瞬間から先の約分に気をつけておく。
もちろん、今に集中することだって悪いことではないけど、
少し先のことを同時に考えながら取り組むことも勉強や仕事に必要になっていくからね。」
勉強での大切な姿勢が、将来のより良い過ごし方とリンクする。
こういった気付きと感動の積み重ねが、子どもを強くしていくのだと思います。
大切な伝えたいことをこれからもどんどん伝えていきます。
9月になりました。
近隣の中学校の早いところでは今週が前期期末テストです。
間を空けず、他の中学も続々とテスト本番を迎えます。
テスト対策のことを思い出しながら、テスト終了時間の最後まで頑張れ!
さて、小学部は9月末にコンクールがあります。
コンクールは覚えるもの中心の暗記テストです。
テスト2週間前を目安に問題リストを配布します。
ふだんのコツコツやる勉強も大事ですが、
テスト直前で一気に力をこめる勉強もまた大事。
「○月×日のテストのために全力を出す」という経験は、
小学生に対しては意図的に用意されないとなかなかできません。
結果につながらないくやしさや、
結果につながったときの喜びは、
どちらもその後への原動力になります。
それらの感情は「一生懸命にやった準備」から生まれるものだと思います。
小学生も中学生も勝負の9月です。
いい結果を楽しみにしています。
小5Lクラスの英語では、
4月からアルファベット→フォニックス→ローマ字と進めてきました。
夏期講習からは英単語を指導しています。
中学校の教科書改訂により、語彙数が大幅に増加したのが2021年度です。
その後2025年度の改訂でも、さらに語彙数は増加しています。
10年前と現在では1,200語→2,500語(約2倍)ですから、
ほとんどの中学生にとって英単語暗記の負担が増していることになります。
ヘリオスで小5から英単語指導を実施しているのは、
中学1年生になってからいきなり波にもまれないように、
できる限りの準備をして中学生になってもらいたいからです。
現在、小5に指導しているのは
品詞(単語のなかま分け)です。
品詞の分類は5年国語の学習単元ともリンクします。
まずは「名詞」「動詞」「その他」といった入門編からのスタートです。
英単語の品詞分けは国語の力をベースとした思考が必要です。
ここでいう国語の力とは、
読解力よりも作文力に近い、「言語の力」です。
小5ともなると、すでに子供たちの間で大きな差が生まれていて、
それが単語を覚える力の差にもなっています。
たとえば…
「泳ぐ」「水泳」「スイミング」「泳げる」「泳ぎ」「泳ぐこと」
これらを「名詞」「動詞」で大ざっぱな分類をすると
名詞 …「水泳」「スイミング」「泳ぎ」「泳ぐこと」
動詞 …「泳ぐ」「泳げる」
となります。
特に理解の差が出るのは「泳ぎ」と「泳ぐ」です。
「泳ぎ」が上手だ は正しく、
「泳ぐ」が上手だ は誤りです。
この誤りを理解し、説明できるかどうかは国語の力にかかっています。
品詞を理解すれば、類義語や対義語に強くなれます。
類義語も対義語も原則的に品詞は同じです。
「良い」good, great, excellent, awesome
「悪い」bad, poor, terrible
これらはすべて形容詞です。
単語と単語の結びつきを補強し、
ひとまとまりで複数の単語を暗記したいときに
品詞の理解が強い味方になってくれます。
小5のいまはまだまだ入門。
まずは15個の単語を覚えるための練習量や所要時間を体感してもらいます。
「楽しさ」を絶やさないように、
英単語に正しく向き合っていく姿勢を育ててまいります。
昨日の中2クラスのお帰り問題。
前期期末テストの出題範囲のメインとなる連立方程式をはじめ、
前期中間テストの復習として出題されそうな等式変形の問題が出題されました。
連立方程式で落とし穴となる以下のような頻出の問題があります。
問.ある中学校の昨年の生徒数は男女合わせて320人でした。
今年は男子が10%増え、女子が6%減り、全体では328人になりました。
今年の男子の人数と、女子の人数をそれぞれ求めなさい。
この問題では「昨年の」男子と女子の人数をそれぞれ x, y として
連立方程式を立式します。
しかし、解であるx=170, y=150はこの問題の答えとはなりません。
問われているのは今年の男女の人数ですので、
正しい答えは男女それぞれ187人、141人です。
昨日のクラスでは、立式と計算はよくできていましたが、
170人、150人と解答した生徒が数人いました。
計算は合っているのに、これでは無得点。
なんとももったいないミス…。
ところがさらにもったいないのは、
こういった類題は過去のお帰り問題でも何度も出ていて、
取り組んでいる対策教材にも、教科書にもこの手の問題は収録されています。
つまり、その時点で対策はできたはずですね。
さて、この問題を正解した人とミスをした人の差はこの1問だけではありませんでした。
昨日、生徒数問題にミスをした生徒は、他にもミスを連発しています。
・マイナスのつけ忘れ
・代入忘れ(問題文をよく読んでいない)
・「~について解きなさい」「~を…をつかって表せ」(問題文を理解できていない)
なかには二問連続でマイナスのつけ忘れ、
二週連続で代入忘れをした生徒もいます。
いったん計算の手を止めさせ、話をしました。
ミスが多い生徒に足りないのは「ミスの具体化」「ミス改善の具体化」です。
不正解となってしまう原因=ミスの内容はさまざまですが、
どんな内容のミスがあろうと、「不正解」という結果は同じです。
「不正解」なので間違い直しをします。
「次は間違えないようにしよう」
そう意気込んでいることでしょうが、そこには何の具体性もありません。
なぜならどんなミスをどこでしたか気にすることなく、
機械的に間違い直しをしているからです。
間違えたと分かった瞬間、ガーッと消しゴムで全消しをする生徒も、
効果的な反省や改善ができないので、今後もミスを連発することになってしまいます。
たとえば「体調不良」で薬を飲むとき、
腹痛という「体調不良」に、頭痛の薬を飲んで効き目があるでしょうか。
まずは自分の「体調不良」がどういったものかを調べるはずです。
そこを具体的にしないと、改善できませんからね。
間違い直しもその点は同じです。
マイナスのつけ忘れの生徒の過程を見ると、
この生徒がマイナスをつけ忘れてしまうタイミングはある程度しぼられています。
・連立方程式を辺々加えた(引いた)瞬間
・移項の瞬間
逆に言えばこの2つのタイミング以外ではそうそうマイナスをつけ忘れていません。
そうと分かれば、「この瞬間は私がマイナスをよく間違えるから、特に確認をしよう!」という具体的な対策がとれます。
これが「ミスの具体化」、そして「ミス改善の具体化」です。
「間違えないように」よりも大きく具体化、
「マイナスをつけ忘れないようにする」よりもさらに具体化できました。
冒頭の「今年の」生徒数問題でも、
ミスの具体化とミス改善の具体化をした経験があれば、
x, y の解を出せたことに安堵することなく、
まだ気を引き締めて計算を続けることができます。
ミスの具体化を地道にやっていけば、
練習を重ねれば重ねるほど正しく自分の力が伸びていきます。
ミスは勉強にはつきものです。
でも自分が犯したミスですから、「こうすれば次は気をつけられそう!」と思ったもので、
解決策を考えてみましょう。
うまくいけばテスト本番でも活用しましょう。
うまくいかなければもっと考えるか、先生に相談してくださいね。
今日から通常授業が始まりました。
夏期講習の日程によっては久しぶりの授業になった学年もあります。
良い夏休みを過ごせたでしょうか。
中学生はすぐに期末テストに突入という子がほとんどです。
今日の授業では、今週末の土日実施の対策時間割を配布しました。
24日(日)、25日(月)は中学部の授業がなかったため、
テスト対策教材の家庭学習を指示していました。
宿題に取り組んだ人の中には、
2日間の指示を超えてプラスアルファまでやった生徒がいます。
こういう姿勢にも差がつきますね。
Very Goodです。


ありがとうございます!