高校受験ブログ(ヘリオスコース)
【小5英単語と品詞】

小5Lクラスの英語では、

4月からアルファベット→フォニックス→ローマ字と進めてきました。

夏期講習からは英単語を指導しています。

 

中学校の教科書改訂により、語彙数が大幅に増加したのが2021年度です。

その後2025年度の改訂でも、さらに語彙数は増加しています。

10年前と現在では1,200語→2,500語(約2倍)ですから、

ほとんどの中学生にとって英単語暗記の負担が増していることになります。

 

ヘリオスで小5から英単語指導を実施しているのは、

中学1年生になってからいきなり波にもまれないように、

できる限りの準備をして中学生になってもらいたいからです。

 

現在、小5に指導しているのは

品詞(単語のなかま分け)です。

品詞の分類は5年国語の学習単元ともリンクします。

まずは「名詞」「動詞」「その他」といった入門編からのスタートです。

 

英単語の品詞分けは国語の力をベースとした思考が必要です。

ここでいう国語の力とは、

読解力よりも作文力に近い、「言語の力」です。

小5ともなると、すでに子供たちの間で大きな差が生まれていて、

それが単語を覚える力の差にもなっています。

 

たとえば…

「泳ぐ」「水泳」「スイミング」「泳げる」「泳ぎ」「泳ぐこと」

これらを「名詞」「動詞」で大ざっぱな分類をすると

名詞 …「水泳」「スイミング」「泳ぎ」「泳ぐこと」

動詞 …「泳ぐ」「泳げる」

となります。

 

特に理解の差が出るのは「泳ぎ」と「泳ぐ」です。

「泳ぎ」が上手だ は正しく、

「泳ぐ」が上手だ は誤りです。

この誤りを理解し、説明できるかどうかは国語の力にかかっています。

 

品詞を理解すれば、類義語や対義語に強くなれます。

類義語も対義語も原則的に品詞は同じです。

「良い」good, great, excellent, awesome

「悪い」bad, poor, terrible

これらはすべて形容詞です。

単語と単語の結びつきを補強し、

ひとまとまりで複数の単語を暗記したいときに

品詞の理解が強い味方になってくれます。

 

小5のいまはまだまだ入門。

まずは15個の単語を覚えるための練習量や所要時間を体感してもらいます。

「楽しさ」を絶やさないように、

英単語に正しく向き合っていく姿勢を育ててまいります。

【ミスの具体化】

昨日の中2クラスのお帰り問題。

前期期末テストの出題範囲のメインとなる連立方程式をはじめ、

前期中間テストの復習として出題されそうな等式変形の問題が出題されました。

 

連立方程式で落とし穴となる以下のような頻出の問題があります。

 

問.ある中学校の昨年の生徒数は男女合わせて320人でした。

今年は男子が10%増え、女子が6%減り、全体では328人になりました。

今年の男子の人数と、女子の人数をそれぞれ求めなさい。

 

この問題では「昨年の」男子と女子の人数をそれぞれ x, y として

連立方程式を立式します。

しかし、解であるx=170, y=150はこの問題の答えとはなりません。

問われているのは今年の男女の人数ですので、

正しい答えは男女それぞれ187人、141人です。

昨日のクラスでは、立式と計算はよくできていましたが、

170人、150人と解答した生徒が数人いました。

計算は合っているのに、これでは無得点。

なんとももったいないミス…。

 

ところがさらにもったいないのは、

こういった類題は過去のお帰り問題でも何度も出ていて、

取り組んでいる対策教材にも、教科書にもこの手の問題は収録されています。

つまり、その時点で対策はできたはずですね。

 

さて、この問題を正解した人とミスをした人の差はこの1問だけではありませんでした。

昨日、生徒数問題にミスをした生徒は、他にもミスを連発しています。

・マイナスのつけ忘れ

・代入忘れ(問題文をよく読んでいない)

・「~について解きなさい」「~を…をつかって表せ」(問題文を理解できていない)

なかには二問連続でマイナスのつけ忘れ、

二週連続で代入忘れをした生徒もいます。

 

いったん計算の手を止めさせ、話をしました。

ミスが多い生徒に足りないのは「ミスの具体化」「ミス改善の具体化」です。

不正解となってしまう原因=ミスの内容はさまざまですが、

どんな内容のミスがあろうと、「不正解」という結果は同じです。

「不正解」なので間違い直しをします。

「次は間違えないようにしよう」

そう意気込んでいることでしょうが、そこには何の具体性もありません。

なぜならどんなミスをどこでしたか気にすることなく、

機械的に間違い直しをしているからです。

間違えたと分かった瞬間、ガーッと消しゴムで全消しをする生徒も、

効果的な反省や改善ができないので、今後もミスを連発することになってしまいます。

 

たとえば「体調不良」で薬を飲むとき、

腹痛という「体調不良」に、頭痛の薬を飲んで効き目があるでしょうか。

まずは自分の「体調不良」がどういったものかを調べるはずです。

そこを具体的にしないと、改善できませんからね。

 

間違い直しもその点は同じです。

マイナスのつけ忘れの生徒の過程を見ると、

この生徒がマイナスをつけ忘れてしまうタイミングはある程度しぼられています。

・連立方程式を辺々加えた(引いた)瞬間

・移項の瞬間

逆に言えばこの2つのタイミング以外ではそうそうマイナスをつけ忘れていません。

そうと分かれば、「この瞬間は私がマイナスをよく間違えるから、特に確認をしよう!」という具体的な対策がとれます。

これが「ミスの具体化」、そして「ミス改善の具体化」です。

「間違えないように」よりも大きく具体化、

「マイナスをつけ忘れないようにする」よりもさらに具体化できました。

 

冒頭の「今年の」生徒数問題でも、

ミスの具体化とミス改善の具体化をした経験があれば、

x, y の解を出せたことに安堵することなく、

まだ気を引き締めて計算を続けることができます。

 

ミスの具体化を地道にやっていけば、

練習を重ねれば重ねるほど正しく自分の力が伸びていきます。

ミスは勉強にはつきものです。

でも自分が犯したミスですから、「こうすれば次は気をつけられそう!」と思ったもので、

解決策を考えてみましょう。

うまくいけばテスト本番でも活用しましょう。

うまくいかなければもっと考えるか、先生に相談してくださいね。

【通常授業スタート】

今日から通常授業が始まりました。

夏期講習の日程によっては久しぶりの授業になった学年もあります。

良い夏休みを過ごせたでしょうか。

 

中学生はすぐに期末テストに突入という子がほとんどです。

今日の授業では、今週末の土日実施の対策時間割を配布しました。

 

24日(日)、25日(月)は中学部の授業がなかったため、

テスト対策教材の家庭学習を指示していました。

宿題に取り組んだ人の中には、

2日間の指示を超えてプラスアルファまでやった生徒がいます。

こういう姿勢にも差がつきますね。

Very Goodです。

【炭治郎に学ぶ「勉強の極意」】

劇場版『鬼滅の刃』を観てきました。

2時間半を超える長さでしたが、圧倒的な映像美と物語にひきこまれ、あっという間に時間がすぎました。

「もっと観たい!」と思った映画は久しぶりです。

 

劇中の炭治郎の台詞が強く心に残っています。

「たくさんのことを覚えて吸収した後は、必要でないものをそぎ落とす。」

「動きに必要なものだけを残して閉じる。」

 

これはそのまま勉強にもあてはまると思っていて。

大切なのは次の2段階です。

 

①できるだけ多くのことを覚え、吸収する

②「必要なもの」と「そうでないもの」を見きわめ、必要なものを残す

 

今は「効率の良さ」が重視されすぎる傾向にあります。

「必要なものだけほしい」

「不要なものはいらない」

テストで言えば「出るところだけやりたい」「出ないならやらなくていい」という考え方でしょう。

 

でも炭治郎は、その逆です。

まずは砂や泥ごとすべてを吸収し、その中から砂金を選びとる。

たくさんのものを吸収してから、不要なものをそぎ落とす。

 

小学生や中学生は「まずはどんどん吸収していく」時期です。

必要かどうかを最初から決めつけず、できるだけ多くのことを見て、聞いて、知って、学んでくださいね。

(岸)

【お盆休み明けのクラス】

夏期講習もいよいよ後半。

きびしい暑さがつづく中、5年生から中学3年生まで、元気な顔を見せてくれてほっとしました。

 

この夏、6年生は「比例・反比例」の授業をしました。

お盆休みの宿題に出しましたが、すぐにマルがつく問題ばかりではありません。

考え方の違いからバツが多くなった子もいます。

 

けれど心配はいりません。

復習用の算数ドリルではマルがしっかりついています。

授業 → 宿題 → 宿題直し → ドリル → ドリル直し →…

とくりかえすことで、少しずつ力がついていきます。

最初の宿題の段階でがうまく解けなくても、できないままではありません。

ただ「授業直後の宿題ができない」場合は、授業の受け方について見直すところがあるかもしれません。

 

比例・反比例のような内容は、これまでの計算力にくわえて「聞く力」がとても大事です。

授業に“見のがし配信”はありません。

授業以外、たとえば日頃の連絡事項も伝えるのは一度だけ。

年々、子ども達の間で、聞く力の差は広がっているように感じます。

 

では「授業をよく聞ける子」にはどんな特徴があるのでしょうか。

①教科書やノートをすぐに出す

②授業中にキョロキョロしない

③黒板と先生の顔、どちらも見る

④姿勢がよい

⑤板書をうつすのがはやい

⑥メモをとるのもはやい

⑦先生の質問にしっかり答える

 

とくに①~④は、すぐに意識して変えられるところです。

そしてこれらは勉強だけでなく、これからの人生をささえる「一生ものの力」になります。

暑さに負けず、一歩ずつ力をのばしていく子ども達。

夏期講習もあと数日。

最後まで走り切りましょう!

(岸)