高校受験ブログ(ヘリオスコース)
【今週は中1・中2学力テストです】

今週は中1・中2の学力テストです

 

ヘリオス中学部、中1・中2生は10月3日(金)の授業時に英数国の学力テストを実施します。

 

今回の学力テストは直近までの学習単元を出題範囲とするテストであり、神奈川全県模試のように特定の入試出題パターンに寄せたテストではありません。

学校の定期テストよりも出題範囲が広く、かつあらゆる単元から偏りなく出題されるといったイメージですね。

 

ということは現在の自分の弱点を把握するのにはうってつけのテストといえます。

テスト直後の自分の学習指針がわかるというわけです。

「どれもこれも弱点だらけだ」ということがわかってしまった場合でも、全国正答率が高いものから手を付けましょうという「学習の優先度」まで導いてくれます。

 

裏を返せば、自分の今後の学習指針を立てないとあっては学力テストを受ける意味がほぼなくなってしまいます。

点数だけを見て、「あ、数学が下がっちゃったな」とか「なんか知らないけど国語が前より上がった~」といった受け止めだけで終わってしまうのはもったいないケースになります。

 

今の時期、中3生は毎月のように模試を受けては自分の学習指針を立てています。

「数学の2次方程式が弱いので、対策がしたいです」

「英語の文法をやりたいです」

このように先生に相談をして、具体的な取り組みは先生と一緒に決めていくパターンです。

現3年生の中には、2年生のときに「学校の成績を4に上げたいので、数学の宿題をください」と相談に来てくれた子もいます。

 

ある月の学力テスト終了後、中1・中2それぞれのクラスで帰宅前に「この問題どうだった?」「英語、どうだった?」と結果を気にして話し合う光景を見かけました。

それも大事な振り返りの一つなのですが、もっと必要なのは「今後何を勉強しようと思うか」です。

テスト当日と返却時、先生と一緒にぜひ考えてみましょう。

【今週は小学部コンクールです】

急に涼しくなってきましたね。

寒暖差があったからか、ちらほら咳が聞こえるようになっています。

体調の変化に気をつけてくださいね。

 

小学部は今週がコンクールです。

コンクールは80点以上であれば成績優秀者となります。

覚えるもの中心のテストですから、

100点を目指すことの負担はそこまで高くはないと思われます。

年間6度、奇数月ごとに繰り返すテストです。

ある程度慣れてくれば、

それぞれ90点以上、5科合計450点以上をマークする子が増えてきます。

(英語なしであれば4科で、360点以上になります)

100点を目指す勉強をしっかりやって来た子が、

本番のテストでうっかり書き損じたり、計算ミスをしてしまったり…

そういうケースはよくあります。

たとえ92点程度になってしまったとしても、

答案の状況や本番で頑張っている姿を見れば、練習の真剣さは伝わってきます。

 

ところが、中学生になると…

特定の教科において目標ラインを勝手に下げる子が出始めてきます。

「社会は苦手だから80点くらいでいいや」

こういった声が自分の心に聞こえてきたら要注意です。

これはコンクールですから、満点以外を目指すと効果が大きく削られてしまいます。

 

コンクールと定期テストの違いを考えてみます。

コンクールは…

出題される問題が大部分わかっているテストです。

大部分というのは、覚えるものリストの全てが出題されるとは限らないという意味です。

教科によっては100問の中から50問のみを抜粋されることもあります。

 

定期テストは…

試験範囲はわかっているテストです。

ところが、どんな問題が出るかもどんな難易度かもわかりません。

問題数も事前にわからないケースがほとんどです。

 

つまり、コンクールはテスト前の情報がはっきりしているため、

本番の不安要素がほとんどないのですね。

つまり、目標を立てるうえで遠慮(?)する必要が無いわけです。

 

さらに、これは厳しい言い方にはなりますが、

社会を多少抑えたところで、残りの4科目を集中的に勉強できるかといえば…。

おそらくそんなことはできないでしょう。

つまり、社会にかける努力だけがけずられていく。

事前情報がはっきりしているコンクールでさえそうなってしまうのであれば、

事前情報が比較的はっきりしない定期テストが相手だとどうなるでしょう。

定期テストの重要性をどんなに認識していようが、

コンクールで満点を目指せない子が、

定期テストで良い結果を残す努力ができるとは考えにくいのです。

情報がはっきりしない相手に、きちんと努力することは大人であっても難しいでしょうから。

 

小学生にはコンクール4科400点満点を取ったことがある子がいます。

5科になったことで500点を目指して頑張っているそうです。

この姿勢そのものが立派なのです。

9月のコンクール、いい結果を得られるといいですね。

【テスト振り返り】

前期期末テストが続々と返却されています。

 

前期中間テストと比べてテストの質や量が変わっているので、

それに合わせて結果も変わっていることと思います。

 

100点満点の点数で評価するのはそこそこにして…。

大切なのは、

「どの問題を間違ったか」

「つぎに類題が出題されたら正答できるか」にこだわり、

改善を図ることです。

 

改善点は不正解だけではなく、正解の中にも潜んでいることがあります。

「たまたま正解になった問題は無いか」

「時間がかかりすぎた原因は何か」

理解不足や練習不足を感じたら、

次回に向けての課題ですね。

 

結果の評価は点数や平均点だけではなく、

「どのように間違えたか」

という反省のしかたも重要です。

 

これは一人でやると難しい部分が多いので、

遠慮なく先生に相談してくださいね。

答案を持ってきてくれるだけでOKです!

【少し先の意識】

小5クラスは異分母のたし算・ひき算の単元に入りました。

事前知識である約分と通分については今日までの宿題としてすでに出していて、

いつも通り私が丸付けをしてみると、概ね理解はできている印象でした。

 

異分母のたし算の流れは次の通りです。

  •   1/3+1/6 通分のため3と6の最小公倍数を考える
  • = 2/6+1/6 分子を正しく計算し、通分を完成させる
  • = 3/6   分子をたし算・ひき算する
  • = 1/2   約分ができるならば、約分を正しく行う

 

計算過程を書き表すと、まるでプログラミングのようですよね。

すべてを完璧にしなければ正しい答えにたどり着きません。

今日のクラスでは何問も間違え、時間切れを迎えた生徒も多かったです。

 

というのも、この問題の難しさの正体は工程の数の多さなのです。

工程そのものはたいして難しくはありません。

ですから、演習時間の前に解説時間を増やし、

ミスしやすいところを先回りして指導したところで、

全体的に間違いは減らないと考えます。

自分ひとりでやってみて、初めて難しさに気づくんですね。

工程の数に圧倒され、

「いま、自分はどの位置にいるのか」

ここがわからずに迷子になってしまうのです。

 

ところが、ほぼ満点レベルで正答を出し続けられる子も数名は出てきます。

ミスをしないようにじっくりていねいにするというよりも、

テンポ良く素早く解いていく。

それなのに不思議とミスをしない。

 

こういった子は「少し先の意識」が備わっていることが多いです。

「少し先の意識」を私は次のように子どもたちに説明します。

 

「学校から家に帰ってきたときのことを考えよう。

少し先の意識がある子は、

【『ただいま』と言って、かばんを机の上に置き、手を洗って、うがいをすませ、

学校からのお便りをかばんから出して親に見せよう】

こんなことを玄関のドアを開ける瞬間から考えることができるんだ。

 

反対に忘れっぽい子は、少し先の意識が弱い場合がままある。

今のことにいっぱいいっぱいだと、

かばんを机の上に置いたときには、手を洗うのを忘れていたり、

かばんの中のお便りをそのままにしたりしてしまうことが多くなってしまう。

ミスが増えてしまうんだね。

 

他の例だと、自転車に乗るときには今いる位置から少し先を見て運転しないと危ないね。

曲がる前から、曲がった後のことを考えてブレーキの準備をしておくんだ。

 

この計算も同じだよ。

分母をそろえるときは、分子を何倍すればいいかも同時に考えておく。

たし算やひき算をする瞬間から先の約分に気をつけておく。

 

もちろん、今に集中することだって悪いことではないけど、

少し先のことを同時に考えながら取り組むことも勉強や仕事に必要になっていくからね。」

 

勉強での大切な姿勢が、将来のより良い過ごし方とリンクする。

こういった気付きと感動の積み重ねが、子どもを強くしていくのだと思います。

大切な伝えたいことをこれからもどんどん伝えていきます。

【9月は小中学生ともにテストです】

9月になりました。

 

近隣の中学校の早いところでは今週が前期期末テストです。

間を空けず、他の中学も続々とテスト本番を迎えます。

テスト対策のことを思い出しながら、テスト終了時間の最後まで頑張れ!

 

さて、小学部は9月末にコンクールがあります。

コンクールは覚えるもの中心の暗記テストです。

テスト2週間前を目安に問題リストを配布します。

 

ふだんのコツコツやる勉強も大事ですが、

テスト直前で一気に力をこめる勉強もまた大事。

「○月×日のテストのために全力を出す」という経験は、

小学生に対しては意図的に用意されないとなかなかできません。

結果につながらないくやしさや、

結果につながったときの喜びは、

どちらもその後への原動力になります。

それらの感情は「一生懸命にやった準備」から生まれるものだと思います。

 

小学生も中学生も勝負の9月です。

いい結果を楽しみにしています。