劇場版『鬼滅の刃』を観てきました。
2時間半を超える長さでしたが、圧倒的な映像美と物語にひきこまれ、あっという間に時間がすぎました。
「もっと観たい!」と思った映画は久しぶりです。
劇中の炭治郎の台詞が強く心に残っています。
「たくさんのことを覚えて吸収した後は、必要でないものをそぎ落とす。」
「動きに必要なものだけを残して閉じる。」
これはそのまま勉強にもあてはまると思っていて。
大切なのは次の2段階です。
①できるだけ多くのことを覚え、吸収する
②「必要なもの」と「そうでないもの」を見きわめ、必要なものを残す
今は「効率の良さ」が重視されすぎる傾向にあります。
「必要なものだけほしい」
「不要なものはいらない」
テストで言えば「出るところだけやりたい」「出ないならやらなくていい」という考え方でしょう。
でも炭治郎は、その逆です。
まずは砂や泥ごとすべてを吸収し、その中から砂金を選びとる。
たくさんのものを吸収してから、不要なものをそぎ落とす。
小学生や中学生は「まずはどんどん吸収していく」時期です。
必要かどうかを最初から決めつけず、できるだけ多くのことを見て、聞いて、知って、学んでくださいね。
(岸)
夏期講習もいよいよ後半。
きびしい暑さがつづく中、5年生から中学3年生まで、元気な顔を見せてくれてほっとしました。
この夏、6年生は「比例・反比例」の授業をしました。
お盆休みの宿題に出しましたが、すぐにマルがつく問題ばかりではありません。
考え方の違いからバツが多くなった子もいます。
けれど心配はいりません。
復習用の算数ドリルではマルがしっかりついています。
授業 → 宿題 → 宿題直し → ドリル → ドリル直し →…
とくりかえすことで、少しずつ力がついていきます。
最初の宿題の段階でがうまく解けなくても、できないままではありません。
ただ「授業直後の宿題ができない」場合は、授業の受け方について見直すところがあるかもしれません。
比例・反比例のような内容は、これまでの計算力にくわえて「聞く力」がとても大事です。
授業に“見のがし配信”はありません。
授業以外、たとえば日頃の連絡事項も伝えるのは一度だけ。
年々、子ども達の間で、聞く力の差は広がっているように感じます。
では「授業をよく聞ける子」にはどんな特徴があるのでしょうか。
①教科書やノートをすぐに出す
②授業中にキョロキョロしない
③黒板と先生の顔、どちらも見る
④姿勢がよい
⑤板書をうつすのがはやい
⑥メモをとるのもはやい
⑦先生の質問にしっかり答える
とくに①~④は、すぐに意識して変えられるところです。
そしてこれらは勉強だけでなく、これからの人生をささえる「一生ものの力」になります。
暑さに負けず、一歩ずつ力をのばしていく子ども達。
夏期講習もあと数日。
最後まで走り切りましょう!
(岸)
「英単語の良い覚え方はありませんか。」
中学生からよく寄せられる相談です。
教科にかぎらず、一つの単語や語句を覚えるためには「言葉を増やしたほうが覚えやすい」というケースが大いにあります
たとえば
「1334年に、後醍醐天皇の建武の新政がはじまった」
と覚えるよりも
「1333年に鎌倉幕府がほろんだ翌年の1334年に、後醍醐天皇の建武の新政がはじまった」
のようにつながりがあったほうが頭に残りやすいです。
1回の暗記でいくつもの語句を覚えられるのもちょっとおトクですね。
さて、つながりを意識した英単語のまとまりには以下の例があります。
- 似ている動詞の活用
「sell sold sold」≒「tell told told」
「draw drew drawn」≒「throw threw thrown」
- 意味とつづりに対応があるもの
「that(その) what(どの)」
「there(そこ) where(どこ)」
「then(そのとき) when(いつ)」
- 派生語
「safe(安全な)-safety(安全性)-safely(安全に)」
「depend(依存する)-dependent(依存)⇔independent(独立)」
- 対義語
「import(輸入)⇔export(輸出)」
「increase(増加)⇔ decrease(減少)」
その他の類義語、関連する語句、例文、品詞、発音、アクセントにいたるまで…。
単語帳では見出し語に付随していろいろな知識が掲載されています。
それらはすべて「暗記」に役立つことですから、利用しない手はありません。
1回の暗記でたくさん覚える力は、入試や高校以降の勉強にも役立ちます。
(岸)
「基本」に対してどんなイメージをお持ちでしょうか。
「基本」=「簡単」というイメージを持っている子は非常に多いです。
ただ「基本」とは難易度ではなく、重要性を表した言葉です。
ですから、「基本」が思ったより難しいというケースは当然あります。
簡単だから「基本」なのではなく、大事だから「基本」なのです。
さらに言えば、わかるだけで留めるべきではない、当たり前にできるまで錬磨していくべき事柄が「基本」という意味でもあるのです。
基本を「計算」、応用を「文章題」とするとわかりやすくなります。
小6なら分数のかけ算・わり算。
中1なら文字式の四則計算
これらはすべて基本です。
計算の単元が終わると文章題に移行します。
文章をもとに式を立てるのが文章題の思考の中心ですが、式を立てた後は必ず計算がやってきます。
ともすると、計算が「できない」と正解までたどりつけません。
だから、計算は「基本」だと言えるのです。
ポイントは「分かる」ことではなく「できる」ことを目標にすること。
10問の基本問題を出されたら全問正解か、多くても1問ミスに抑えられないと「できる」達成にはなりません。
2問ミス以上してしまうのであれば、まだまだ練習が必要な状態です。
「基本」をとばして「応用」にすすむことはできません。
「基本」が「できる」まで十分な時間を割いて練習をしてくださいね。
(岸)
英語検定、漢字検定、数学検定は原則、年に3度実施されています。
中学生にとっては昔から馴染みのあるテストですね。
これらの検定が高校入試に利用できるケースをまとめます。
私立高校においては推薦入試の出願基準において加点優遇が得られます。
また、一般入試の併願優遇方式の出願基準にも検定が利用できることがあります。
※公立第一志望の生徒は、抑えの高校の合格を得るために私立の併願優遇方式を利用するケースが多くあります。
たとえば5科20以上の内申が出願条件となる高校では、5科19しか内申をもたない生徒は出願することができません。
しかし、その高校が英検3級による加点1を認めていれば、内申は5科19でも出願条件を満たすことができます。
出願基準は各私立高校の募集要項や、説明会で発表される入試相談基準等で当該年度入試の数値を知ることができます。
高校によって加点事項の有無はさまざまなので、必ず確認をしてください。
また、私立高校における入試相談の期日の都合上、遅くとも11月末までには合格証書が必要になります。
したがって、中3の10月までに実施される検定を受けることが大切です。
大まかな目安ではありますが、
■内申9科30前後:合格偏差値50前後の高校…3級以上
■内申オール4:合格偏差値60前後の高校…準2級以上
中3の10月までに上記の検定級合格を取得する計画を立てていきます。
中3になってからではチャンスは2回が原則です。
中2の10月に1つ下の級を合格できるように勉強しておくとよいでしょう。
※英語検定についてはCBT受験により、年に3回以上受験できるケースもあります。
(岸)