分度器で1度の差はだいたい1mm。

この差をずーっと伸ばしていくと1ｍ先では1.74㎝のズレが生じる。

さらに伸ばしていくとズレはどんどん大きくなっていくよ。

・10ｍ先…17.4㎝

・100ｍ先…1.7ｍ

・1km先…17.4ｍ

17.4ｍっていうのは5階建てのビルぐらい。

ちなみに矢印を月まで伸ばすと、地球半個分のズレがうまれるそうだ。

最初は小さな差でも、遠くに行けば行くほど大きな差になっていくんだよ。

本題はここから。

日本人の平均寿命はぐんぐん伸びて、今や「人生100年時代」と言われるようになった。

そう考えると、10年前後しか生きていない君の人生は始まったばかり。

さっきの分度器でいえば、まだ目盛りのすぐそばだ。

これから何十年っていう長い長い人生を歩んでいくなかで、今のちょっとした角度の差がたどり着く先を大きく変えてしまうことがある。

勉強でもスポーツでも趣味でもなんでもいい。

何かに一生懸命取り組んでいれば、君の矢印は上向きだ。

逆に日々手を抜いて楽な方を選んでいれば、君の矢印は下向きになっている。

矢印はいつも上向きに。

そうすれば見える景色がどんどん広がっていく。

「何をやったらいいか分からない」

だったら目の前にある勉強をがんばろう。

勉強ほど君の可能性を広げてくれるものはそうないからね。

「授業に集中する」「勉強時間を増やす」「テストで最善を尽くす」……

どれも結果につながるまでは時間がかかるけれど、「変わろう！」と決めるのは一瞬だ。

矢印は「やる！」と決めた瞬間に上を向く。

君の矢印はちゃんと上を向いてるかい？