ココロに効く本棚

2022/01 20 THU
ココロに効く本棚

もしも地球がひっくり返ったら

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

川村康文/監修(学研プラス 1,980円)

~内容紹介(出版社HPより)~

もしも地球が四角形だったら? 

もしも地球に空気がなかったら?

もしもへびに足がはえてきたら?

…ワクワクするようなありえないことを想像したら、

意外な発見があった! 

現実世界の身近ななぜ?もスッキリわかる、

科学が楽しく学べる1冊です!

 

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次男が段ボールで作った自作のクレーンゲーム機を見せてくれました。

ウィーンと言いながら

段ボールに開けた穴から突っ込んだ腕を動かしています。

おもちゃをつまんで「取れましたよ!」ですって。

まだ5歳なので気のむくまま好きなものを作っています。

 

我が子に限らず、子ども達の好奇心を伸ばしていければと考えて

チョイスしたのが本書。

実験教室で有名な東京理科大の川村教授の監修のもと、

自然科学系の短い「もしも話」が満載です。

全ての漢字に振り仮名があるので低学年の子でも読めます。

 

「もしも地球に重力がなかったら?」

「なぜ磁石はくっつくのか?」

など多くの人が一度は疑問に思った内容が多いです。

「もしも静電気がなかったら?」にはビックリ。

身近なアレが使えなくなるなんて!

気になった人は読んで確認して下さいね。

 

ちなみに理工系進学者の割合は徐々に減少を続けてきましたが、

最近はサイエンスショーやロボット教室などの理系教育に

関心を持つ親御さんが増えているとのこと。

嬉しいですね。

理科を学ぶのが授業だけでは興味を持ちづらいのも当然。

理科の世界が身近になるように子ども達に働きかけていきます。

(池田)

2021/12 20 MON
ココロに効く本棚

さわって学べる算数図鑑

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

朝倉 仁/監修(学研プラス 2,420円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

足し算、掛け算、分数から図形や立体まで、

算数に関する様々なことを、

しかけを通して体感できる図鑑です。

説明を読んだり、計算したりするだけではわからなかったことも、

いろいろな種類のしかけを使って直感的に理解できます。

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小学生のお子さんをお持ちの保護者様から多いのが

算数についてのご相談。

いったん「算数嫌い」になると気持ちが後ろ向きになり、

演習量が減って理解の定着に時間がかかるという

悪循環に陥ってしまいます。

そうならないように未就学や低学年の頃から

抽象的な世界に親しませるのは効果的です。

 

算数好きな子にパズルや積み木、

ロボット製作などに触れていた子が多いのも偶然ではありません。

陽光のウイングコースに色板パズルと積み木を導入したのは、

本格的な算数指導の前に

算数の世界に楽しく触れてほしいという思いからです。

ご家庭でも遊び感覚で楽しめるモノがあるといいですよね。

それが先々の算数に繋がっていきますから。

 

本書は算数の学習ツールです。

めくり式で図形を中心に数量感覚を養うものもあり、

特に分数の概念を学ぶツールは秀逸です。

素材が丈夫なのも◎。

親子で一緒に学ぶのにピッタリな教材です。

このツールを使って遊んだり

算数の問題のヒントに使ってみたりなど、

いろいろな活用法があります。

ときには親御さんが遊び方を提案して

一緒に取り組むと楽しいでしょうね。

私も正月休みに1年生の長男と取り組む予定です。

(池田)

2021/11 22 MON
ココロに効く本棚

モヤモヤそうだんクリニック

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

池谷裕二/著 ヨシタケシンスケ/絵(NHK出版 1,540円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

当クリニックでは、「おとなの相談」は受け付けておりません。

256名の小学生から寄せられた「なぜ?」「どうして?」に、

脳研究の第一人者・池谷裕二先生と

人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんが

‟科学”と‟ユーモア”で向き合います!

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著者のお二人は

ともに子育てや教育についての本を執筆されています。

彼らのパパ目線での子育て論は参考になることが多いです。

読むとココロが軽くなるような読後感も共通しているので、

本書のテーマにピッタリなお二人でしょう。

 

内容も面白いものからドキリとするものまで幅広くあります。

東京学芸大学附属竹早小学校の皆さんからの質問に

回答する形式ですが、質問も秀逸です。

「お父さんやお母さんの頭のよさによって、

子どもの頭のよさが決まるんですか?」

に対する池谷さんの回答はぜひ読んで頂きたい内容です。

前向きになれるメッセージが込められていますよ。

 

同じまちがいをくり返すことへの不安や、

しっと深い友達への対処など子ども達に響きそうな話も多数。

さらに親の立場から子どもに読ませたい話も。

学校のルールに納得がいかない子、

自分に自信がもてない子なども読めばスッキリしそうです。

脳がどういう働きをするかという

専門知識に裏打ちされたアドバイスは納得感があります。

お子さんにも親御さんにもお勧めしたい一冊です。

特に思春期を迎えた年頃の子には、

最後の「モヤモヤは生きている証し」を読んでほしいですね。

(池田)

2021/10 22 FRI
ココロに効く本棚

夢のねだん

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

株式会社ライブ /著(KANZEN 1,540円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

夢を叶えるためにかかる"値段"をリアルに解説。

今どきの憧れの職業からユニークな「夢」まで、

叶えるためにかかる「値段」と「方法」を伝授。

「そんな夢まで叶えられるの!?」

ユニークなアイデアと叶える方法を徹底取材!

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最近は将来の夢どころか

「今、好きなこと」でさえ答えられない子も増えています。

物や情報が溢れている時代だからこそ、

本当に好きな物や事が見つけにくいのでしょう。

ただスポーツでもお絵描きでも

自分の好きなことをしている充実感は良いものです。

勉強のエネルギーに変えることもできます。

ゲームやアイドルの応援のために勉強を頑張る子も。

意外とすごいパワーになるので侮れません(笑)。

 

しかし興味を持っただけで、

実際には何もしないまま終わることも多いはず。

興味を興味で終わらせずに

一歩進むきっかけにしてくれそうなのが本書です。

さまざまな「コレやりたい!」がいくらで、

そしてどうやって実現できるのかが紹介されています。

 

イルカに乗る7000円、本物の電車の車両300万円、

自分のLINEスタンプ0円、遊園地の貸し切り77万円、

南極ツアー105万円、ユーチューバー16万円など。

この本からは

「やってみようと思えば何でもできる」

というメッセージを受け取ってもらえたらと思います。

興味がひかれることがあったら、

まずは自分で調べてみるなど行動してみましょう。

子ども達が持っている熱中するパワーを上手く導いてあげたいです。

(池田)

2021/09 21 TUE
ココロに効く本棚

人生のサバイバル力

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤 優/著(講談社1,320円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

何のために勉強するのか?歴史から何を学ぶか?

これからの時代をどう生きるか?

君たちに必要なのは、人生で壁に出会ったとき、

それを打ち破るためのいろんな知識=「総合知」を身につけることだ。

佐藤優が次世代に手渡す、ハードな世界を生き延びる知恵!

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こちらのコーナーで紹介する本は、

小中学生向けのものを中心に選んでいます。

今回は対象年齢が少し上で

「17歳の特別教室シリーズ」の一冊として出版されています。

しかし少し背伸びすれば中学生でも読める内容です。

中学受験や高校受験の国語の出題文レベルより

読みやすく書かれています。

「なんのために勉強するのか」「歴史から何を学ぶのか」といった

骨太な内容が並びます。

けれども子ども相手の教訓めいた話ではなく、

今の時代に知っておくべきことがギュっと詰まっています。

全編を通して知的好奇心を刺激してくれる内容です。

 

「10代のうちにただ勉強するだけでなく、

自分の将来についても考え始めてほしい」

そう願っている親御さんも少なくはないと思いますが、

親があれこれ口を出しても反発する年頃ですよね。

そんな場合は直接的ではなく間接的にメッセージを伝えられる本は

効果的です。

まずはご自身で読んでみて面白かった内容を伝えてから

渡す方法も良いでしょう。

親世代とはまったく違う今の状況を知ることもでき、

子どもの目線で考えるきっかけにもなりそうです。

変化の大きな時代だからこそ、

こういった視野を広げる一冊は価値があります。

(池田)

2021/08 21 SAT
ココロに効く本棚

キッチン実験室

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレンジページ/著(1,320円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

実験の舞台はおうちのキッチン!

「パンはどうしてふんわりしているのかな?」

身近な食べ物でも、よく考えてみると「なぜ?」がいっぱい!

料理は科学。ふくらんだり、固まったり……。

実際に作ってみながらさまざまな変化のふしぎに迫ってみましょう。

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初めて一人で料理をしたのは小6の時。

一人で留守番をしていて突然料理をしてみたくなったのです。

レシピもなく冷蔵庫の中の食材を使ったデタラメな創作料理。

いえ、料理と呼べるものではなく

気分は科学実験といったところでした。

覚えているのはミートボールを熱湯の中にぶち込んで、

あやうく火傷しそうになったこと。

その後に親から怒られたかどうかも記憶にありません。

ただ、ワクワクしながら作り始めたことだけは

思い出として残っています。

 

子どもにとって料理って楽しいですよね。

子ども向けの料理本が何冊もあるなかで

本書は一風変わっていました。

タイトルが示す通り科学的な視点での料理本。

食材はもちろん調理方法についてもたっぷり科学しています。

理科の本として紹介したいほどです。

 

エコな料理法として注目の

ベジブロスやスーパーフードとして人気のスプラウト。

スプラウトは種まきから収穫まで1週間ほどで、

水と空気と光のうち何があれば育つかなどの 

研究も自由研究のネタになりそうです。

 

何から作るか迷うほど美味しそうなレシピが並んでいますが、

我が家では長男がソーセージ作り、

次男はりんご飴を作ることに。

親子で取り組むのもお勧めです。

(池田)

2021/07 21 WED
ココロに効く本棚

ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

前野ウルド浩太郎/著(光文社 1,980円)

 

~内容紹介(出版社HPより一部抜粋)~

ファーブルのような昆虫学者になるため、

世界をバッタの害から救うため、

アフリカに向かった若き博士の冒険物語。

バッタを愛しすぎて「バッタアレルギー」になった著者が

研究者へのいばらの道を振り返りつつ、

ユーモラスな視点で綴った興味深い一冊。

大人も楽しめます。

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この人は一体何者?

前野ウルド浩太郎?テレビで初めて著者を見て驚きました。

とても研究者には見えず、

話す内容は面白くてゲラゲラ笑った覚えがあります。

著者はサバクトビバッタの若手研究者。

アフリカでの生活や研究の中身はいたって真面目で、

仕事ぶりもきちんとした学術研究です。

ただ文章が面白すぎる!

そして読んでいるうちにだんだんと前野さんの情熱に感化されていき、

壮大な体験記として読めます。

子ども達にとっては

アフリカという遠い場所の現実を知る機会にもなるでしょう。

食事やトイレの様子、

結婚式の話など生き生きとしたアフリカの姿が伝わってきます。

子どもから大人まで楽しめる一冊です。

 

実はずいぶん前から紹介したい本でしたが、

なにしろ砂漠での便器がどうとか野グソがこうとか、

ちょっとお勧めしにくかったんです(笑)

内容も少し難しいかなと。

そうしたら児童書版が出されていました。

漢字にはフリガナが付き、用語解説も子ども向けに。

文部科学省の「子供の読書キャンペーン」推薦書にも。

紹介者はノーベル物理学賞の梶田隆章さんで、

研究者の情熱を知ってほしいとのこと。

ちょっと厚めですが、ぜひ読んでほしい1冊です。

(池田)

2021/03 22 MON
ココロに効く本棚

生きもののふしぎなお話 〜なぜ?どうして?編〜

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

自然史学会連合/監修(誠文堂新光社 1,100円

 

~内容紹介(出版社HPより一部抜粋)~

生きものの不思議にまつわる身近な疑問を

第一線の研究者がわかりやすく回答しました。

「チョウとガはどこがちがうの?」

「なぜヒトは夜寝るの?」

「花はどうして良いにおいなの?」

「地球上に魚は何種類いるの?」

「カはなぜ血を吸うの?」など、

楽しく読むだけで、

子供の理系脳を刺激するお話を約70本選りすぐりました。

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春は新たな子ども達との出会いの季節。

多くの子が体験授業に来てくれます。

そこでの私の注目ポイントの一つが好奇心。

新たな知識を得ることにワクワクしているか。

楽しむ力は勉強のエネルギーです。

だからこそ勉強嫌いと聞いていた子が

「算数が楽しかった!」なんて言ってくれると嬉しいんです。

しかし好奇心旺盛でも、すぐに飽きてしまう子もいます。

低学年のうちから興味を持ったことに

じっくり取り組む力を育てたいところです。

そのためには学ぶ内容を少しずつレベルアップすることが大切です。

そこで今回はちょっぴり本格派の本をご紹介します。

1話完結のさまざまな科学の話が読み易く

かわいいイラスト付きで紹介されています。

研究者の皆さんが、

専門分野を分かりやすく子ども達に伝えようという熱意が

文章からは伝わってきます。

人気の『ざんねんないきもの』シリーズより専門的ですが、

興味深いテーマばかりで小学生でも読み進められます。

じっくり読む力を身につけて理科好きにもなれる1冊です。

本屋さんで見かけたことはありませんので興味があればお取り寄せを。

私は科学館のショップで購入しました。

ベストセラーにならずとも良い本はありますね。

(池田)

2021/01 22 FRI
ココロに効く本棚

ファクトチェック

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

 立岩陽一郎/著(講談社 1,430円)

 

~内容紹介(出版社HPより一部抜粋)~

この本でお伝えするのは、ニュースや新聞、

あるいはネットから流れてきた情報が、

はたして正しいのか、

間違っているのかを見極めようとする技術であり、態度です。

情報の真偽を確かめる「ファクトチェック」を身につけることは、

コロナと共生する社会を生きるうえで必須となります。

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忘れもしない小学校の廊下での記憶。

友人のナガシマ君がこそっと教えてくれました。

「もうすぐ地球は滅亡して、人間は全員死んでしまうんだよ」。

9歳の私はこの世の終わりを覚悟し、

不安におののいたのを強烈に覚えています。

後になって分かったことですが、

これはチェルノブイリ原発事故のニュースを受けてのことでした。

友人は信じて疑わなかったのでしょう。

もちろん私自身も。

 

現代でも同じことが起きています。

インターネットでの情報拡散のスピードが増した近年、

さまざまな社会問題が報じられると同時に

真偽不明の情報も目にする時代になりました。

意図的に誤った情報を流すことさえある時代だからこそ

メディアリテラシーの必要性が叫ばれています。

そこで重要になるのがファクトチェック。

まずは事実かどうかを冷静に判断する姿勢が必要です。

身近なところで言えば入試情報や

各中学校の出来事についての憶測や噂話が、

まるで事実であるかのように私のところにまで流れてきます。

 

本書はコロナ禍に絞った内容ですが、

日常生活にも必要な知恵が詰まっています。

正しく理解して、正しい対応を実践する一助となる一冊です。

(池田)

2020/12 20 SUN
ココロに効く本棚

おとなになるのび太たちへ

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

藤子・F・不二雄/イラスト(小学館 1,540円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

誕生から50年がすぎた現在でも、

読み継がれているドラえもんのコミックス。

本書は思春期の子どもたちにむけて、

人生の指針となる10話を

それぞれの職業で日本を代表する10名に選んでいただきました。

自分は何になりたいのか、どう生きたいのか、

迷っている子どもたち(もちろんおとなたちにも)の道標となる

1冊です。

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学習相談を通して

ご家庭でのお子さんへの接し方が垣間見えます。

厳しいスタンスの親御さん、

不安ばかりが募ってしまう親御さん、

父と母で役割分担がハッキリしている場合もあれば、

両親ともに全てを肯定してあげる場合など十人十色。

もちろん子ども達の性格や個性もそれぞれです。

 

だからこそ、わが子にどんな大人になってほしいかという願いも

ご家庭によっていろいろですよね。

ただ「優しい人になってほしい」

「誰かの役に立つ人になってほしい」など、

共通する部分もあるのではないかと思います。

 

今回ご紹介する『おとなになるのび太たちへ』です。

幅広いジャンルの著名人10名が、

数多いドラえもん作品からお気に入りの一編を選んで、

エッセイも執筆しています。

特に梶裕貴さん(声優)と辻村深月さん(作家)の選んだ一編は、

私自身が我が子に強く伝えたいことでした。

自立心を持つこと、そして優越感や劣等感を持たずに

前向きに物事を捉えること。

早速、掲載されている漫画を一緒に読もうと思います。

本書のラストには大人に向けたおまけの一編も。

読後は上映中の「STAND BY MEドラえもん2」も

観たくなってしまいました。

(池田)

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