ココロに効く本棚

2020/09 20 SUN
ココロに効く本棚

『友だちってなんだろう?』

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

斎藤孝/著(誠文堂新光社 1,430円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

一生使える無敵の「人間関係術」を齋藤孝先生が伝授!(中略)

だれとでも友だちであろうとしなくていい。

楽しくて、笑顔になれる「気の合う人」とだけ、

友だちになればいい。

ただし、「気の合わない人」とも、

いがみ合わず、傷つけあわずに共存していけるよう、

人づきあいのスキルをみがこう。

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悩みのなかでも特に多いのが人間関係について。

コロナ禍では人と人との接触が減って

人間関係の悩みが軽減されたなんて話も聞きます。

それだけストレスを感じていたのでしょう。

 

一方で人との関わりの価値に改めて気がつくこともできました。

外出できない時期に友人やクラスメイトを

PCの画面越しに見たときのホッとした気持ち。

誰かとつながっている安心感。

人と人との関係は、悩みにもなるけど支えにも喜びにもなるもの。

大切なことなのに改めて授業で習ったり

誰かに教えてもらったりはしませよね。

ぜひ、齋藤先生に習ってみて下さい。

 

友達との関わり方、ひとりになる勇気、否定グセはやめるなど

実践したくなる具体的な方法を教えてくれます。

「本音は破壊力のある危険な言葉」という話にはハッとしました。

気持ち良く人と付き合うことを考えたら

本音を言うことが正解とは限りません。

「声はその人のエネルギーを表す」にも納得。

小さな声でボソボソと話す子は恥ずかしがり屋なんですよね。

大声ではなくていいのでハッキリ伝える。

たったこれだけでも良い印象を与えますよ。

本書には私自身も我が子に伝えたいと思う

人間関係の知恵がたくさん書かれていました。

(池田)

2020/07 26 SUN
ココロに効く本棚

【本棚】あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります。

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

吉田 尚記 著(河出書房新社 1,540円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

「日本一絡みづらい」とまで言われながらも

 年間150本以上のイベントを仕切る

 “日本一忙しいラジオアナ”に。

そんな著者によるコミュニケーションの「不安」を感じる

皆さんに贈る1冊。

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「生きてるだけで丸もうけ」

という言葉から名付けられたのが芸能人のIMALUさん。

父親はおしゃべりの天才、明石家さんまさん。

名前の由来を聞いたときに

なんて素晴らしい名前だと感動したことを覚えています。

 

本書は14歳に向けたシリーズの一冊で不安や

コミュニケーションがテーマ。

つまり思春期ど真ん中の中学生に読んでほしい内容ですが、

子どもと向き合う大人が読んでもいいかもしれません。

 

不安を抱える子ども達に寄りそうのって簡単ではないです。

でも著者の吉田さんはすごく気楽な気分で話を進めてくれる。

悩みを解消するための方法が具体的に書いてあります。

この本の根底にあるのが、

まさに「生きているだけでいいんだ」という考え。

人と比べるのではなく自分が楽しいと思えるかどうかです。

 

さらに勉強にも応用できるところがお薦め理由でもあります。

受験生なんて不安を感じて当たり前。

不安が大きくて勉強から気持ちが離れてしまう時がよくあります。

勉強することでしか前に進めないよと話すのだけど、

この本を読んでくれた方がより伝わります。

「不安はただ止まっているだけで何もプラスにならない。

決断と行動だけが人を成長させる」という本書の言葉も素敵です。

(池田)

2020/02 20 THU
ココロに効く本棚

小学生なら知っておきたい教養366

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

ファラデー/原作、平野累次/文 (角川つばさ文庫 748円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

思考力、理解力、語彙力が育ち、グングン頭がよくなる!

齋藤孝先生による小学生のための教養本が誕生しました。

1日1ページ、毎日読むことで、知性の筋力を鍛えます。

小学生のうちに知っておきたい7ジャンルから、

「言葉遊び」「日本文学神7」「世界のすごい画家」など

テーマを厳選しました。

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説明文が解きにくい理由の一つに筆者の文章力があります。

これが読解の難しさに影響することがあるんです。

研究者や専門家が書き手だった場合、

文章が上手とは限りません。

大人であれば要旨をつかめても、

子どもの読解力では難しいことが多々あります。

そんな読みづらい文章の理解度を上げてくれるものが2つあります。

語彙(ごい)力と周辺知識です。

言葉の知識と主題に関する知識は読み手を助けてくれます。

知識があるテーマなら読み手の理解力も上がります。

ということで今回は周辺知識と語彙力を高める一冊をご紹介します。

本屋さんで「これはいい!」と手に取りました。

著者は国語指導でも有名な齋藤孝さんですから

ツボを押さえた出来栄えになっています。

 

似たような本はよく見かけますが、

小学生向けでここまで読みやすく

興味を惹かれる内容が詰まっているものはありません。

もちろん小学生が読めるように

すべての漢字にふりがながふってあります。

言葉、文学、世界、歴史、自然科学、、、

周辺知識だけでなく語彙力も身に付きます。

斎藤先生の本にハズレはないですね。

国語を伸ばすには論理を読み解く力も必要ですが、

それは私にお任せ下さい。

(池田)

2019/11 22 FRI
ココロに効く本棚

ロウソクの科学

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

ファラデー/原作、平野累次/文 (角川つばさ文庫 748円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

「燃えたロウソクは、どこへ消えたの?」

「水と氷って、どっちが重いの?」

「さかさまにしたコップの水が落ちないのは、どうして?」

1本のロウソクを使ったたのしい実験で、

身のまわりのふしぎを学ぼう!

科学者のファラデーが子どもたちに見せた

24の実験をイラストと物語でやさしく教えるよ! 

読めばだれでも理科がわかる・科学を好きになる! 

たのしくておもしろい、理科実験の入門書!

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発明ってワクワクしますよね。

私も小学生の頃に世紀の大発見をしたことがあります。

なんと歩いてアメリカ大陸へ行く方法を見つけたのです!

しかし小学生だったので

水圧の知識と肺活量に限界があることを知りませんでした。

中学生になり、

科学には知識の積み重ねと探究心が大切であると

一冊の本から学びました。

それが本書『ロウソクの科学』。

ノーベル化学賞を受賞した吉野彰先生が

科学の道へ進むきっかけにもなったそうです。

 

化学、物理学の分野で偉大な功績を残したファラデー。

彼は一流科学者による

さまざまな実験を見せるイベントに出演したさい、

たった一本のロウソクで6回のショーを行い、

多くの現象や原理を説明したのです。

どれほど多くの子ども達が不思議な世界に興味を持ったことでしょう。

 

吉野先生もファラデーに大きな影響を受けた一人です。

彼は学生時代に考古学研究会に所属して発掘に参加したり、

地球環境問題の解決へ支援したりと、

研究者の枠に収まらない魅力あふれる先生です。

本書は子ども向けに読みやすくした

ストーリー仕立てになっていますが、

少年時代の吉野先生と同じ感動を味わえると思います。

 

ちなみに冒頭に挙げた池田少年の大失敗は、

図解しながら説明するといつも大ウケです。

(池田)

2019/10 22 TUE
ココロに効く本棚

こんなときどうする!?かいけつブック

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

辰巳 渚 /著、朝倉 世界一/イラスト(毎日新聞出版 1,320円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

忘れ物がなくならない!

家族とケンカした!

夏休みの宿題が終わらない、

大人の期待がちょっぴり重い......。

子どもたちが、日常でぶつかる「もやもや」やピンチの場面。

そんなとき、どう考えるの?

大切なのは、子どもたちが自分の頭と心で考えること。

この本では、さまざまな課題を子どもたちが

三択→解説→辰巳さんの答えと

読み進められるしかけになっています。

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塾は子ども達の学力を伸ばす場所。

陽光学院が学習相談にも力を入れているのは、

授業外の勉強も学力を伸ばすために重要だからです。

ご家庭でのお悩みは

「勉強のやり方」や「ルール作り」で解決することがあります。

勉強に関することは専門分野ですから何でもご相談下さい。

 

意外に多いご相談が勉強以前のことで、

習い事との両立や友人関係などの悩みなど。

学習環境やモチベーションは

子ども達の学力にダイレクトに影響するので軽視できません。

今までの指導経験から対処法などをお伝えしています。

生徒との面談の場合は、

まずは気持ちを受け止めた後に

実行しやすいアドバイスを送っています。

ご家庭や友人関係など身の回りのことが上手くいけば

勉強にも良い影響を与えます。

反抗期を迎えた小学生から思春期の中学生まで、

気持ち次第で勉強の取り組み方が変わるんですよね。

ちょっとした気がかりも解決しておきましょう。

 

そのさい、まず自分で解決してみようと思った時は

本書がオススメです。

対処法の3択クイズやイラストが多く使われていて

読み易いのも◎。

お子さんに注意してもなかなか伝わらないと悩む

保護者さまもぜひご一読を。

伝え方のバリエーションが豊富で参考になります。

(池田)

2019/09 23 MON
ココロに効く本棚

【中学入試対応】ツッコミ!理科

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

高濱正伸 監修 江上修 著(永岡書店 1,620円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

問題のどこかがボケていて

間違いのある「ボケ問」に対して、

正しいツッコミを入れながら読み進める、

新しい形の問題集です。

 

マンガを読む→ボケ問を考える→

解説で理解を深める→類似問題(中学入試過去問題)で

定着度をアップ!

■1章    生物、2章 物理、3章 化学、4章 地学

※人気校、難関校の過去問題を多数掲載。

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高校になると文系/理系の選択を迫られます。

理系の人気が高いのは、

親の希望が反映されているのかもしれません。

理系は就職に有利とか、

将来性もあると聞くと気持ちが理系に傾くのでしょう。

だからと言って、無理に理系を勧めても上手くはいきません。

本人が興味を持ってこそ努力できます。

 

ポイントは

「いかに子どもを理科好きにしたうえで、

勉強としての理科にも興味をもたせるか」です。

学校や塾でも理科の授業は好きだけど、

問題を解くのは嫌いという子は少なくありません。

本書を読むと、理科の問題はさまざまな興味深い現象がもとになって

作られていることが分かります。

 

たとえば、麻布中学の入試で出題された「ブランコ問題」。

ブランコの振れ幅を大きくするためには

立ったりしゃがんだりを繰り返せばいいというのは

多くの子が体験を通して知っています。

では、どのタイミングで立って、

どのタイミングでしゃがめば振れ幅を大きくできるのか。

本書ではブランコを振り子運動にあてはめて解説しています。

 

今までの体験が理科の問題になっていて、

そこに納得できる解説がなされる。

生物、物理、化学、地学、、、

さまざまなテーマを取り上げることで

「理科が好き」から一歩進んだ

「理科は面白い!」につなげてくれる一冊です。

(池田)

2019/08 23 FRI
ココロに効く本棚

ビジュアル図鑑:スーパークールテック  世界のすごい技術

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

 

DK社 著 大津祥子・上林香織・神原里枝 訳(すばる舎 5,184円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

1冊まるまる世界最先端のテクノロジーを紹介する図鑑。

ふりがなつきで小学生からOK。

身近なゲーム機から最先端のロケットまで、

見やすいレイアウトと豊富な図版で「しくみ」を説明。

STEAM教育はじめの一歩にもオススメです。

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夏休みと言えば自由研究。

最近は取り組みやすい観察や調査をする子が多いようです。

手の込んだ実験や作品制作は少ないのかも。

近頃はSTEAM教育など理系が重視されていますが

勉強として取り組むだけでなく、

日頃から身近に科学技術やモノ造りが感じられれば

興味を持つ子が増えるでしょう。

 

夏休みは科学館などで実験教室もありますが、

身近な書物や映像も興味をもつきっかけになります。

私自身も中学生の時に

オーストラリアの先住民族アボリジニの写真集を図書館で見つけて、

彼らのブーメランを作ったのを覚えています。

美しいブーメランの写真に関心を持ったのがきっかけです。

子ども達にも興味を持てる一冊に巡り会ってほしいと思っています。

 

本書は最先端の科学技術を紹介するビジュアルブック。

写真と文章で世界の最先端技術を紹介しています。

ドバイにある近未来デザインの人工島から

脳で制御する義肢まで幅広く約80項目。

小学校低学年でも楽しめます。

価格はちょっと高めですが、

ワクワクする内容で仕立てもこだわりのある一冊。

科学技術に対する憧れや視野が広がります。

(池田)

2019/07 22 MON
ココロに効く本棚

はい!こちら子ども記者相談室デス!

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

かめおか子ども新聞/著 、ヨシタケシンスケ/イラスト

(新潮社 1,080円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

「結婚ができるか心配」

「息子にクソババアと言われた」

「死ぬのが怖い」

「若者が会社を辞める」、、、

悩めるすべての大人たちに、

ストレートすぎる回答が突き刺さる! 

京都・亀岡発、子どもが書いて大人が読む月刊紙

「かめおか子ども新聞」の、

大人気コーナーが書籍化。

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年を経るごとに

子どもたちの語彙力や知識が減っているように感じます。

昔はおじいちゃんやおばあちゃん、

近所の年上の子ども達との会話を通じて

自然と言葉を覚えたものです。

母国語ですから教科書や辞書で覚えるというよりは、

日常生活で語彙は増えていきます。

 

現代は人間関係が限定的で希薄になりがちです。

そこで注目されているのが

新聞記者から転身した竹内博士さんの

コミュニケーション講師としての活動です。

彼が率いる子ども記者による

『かめおか子ども新聞』

は優れたの活動は優れた教育です。

この新聞は特に相談室のコーナーが秀逸で、

こちらを一冊にまとめたのが本書です。

大人の悩みに子ども記者さんがズバリ答えてくれます。

 

恋愛から子育て、働き方、友人との付き合い方など

多くの悩みに子どもらしい直球アドバイスから

目からウロコな哲学的回答まで。

笑ってしまうほど面白いのに胸に沁みる言葉もたくさんあります。

小学生から大人まで楽しめる本書の一番の魅力は

「気持ち」が溢れていること。

コミュニケーションの大切さや楽しさを伝えてくれます。

(池田)

2019/06 23 SUN
ココロに効く本棚

自分を信じた100人の男の子の物語

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

ベン・ブルックス/文、クイントン・ウィンター/絵

芹澤 恵/訳、高里 ひろ/訳(河出書房新社 2,592円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

サッカー選手:メッシ、

ラッパー:ストームジー、

プログラマー:ビル・ゲイツ……

世界で活躍した100人の物語を鮮やかな肖像画と共に紹介。

みずからの手で道を拓く、新しいヒーローたちの物語!

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子どもには本を読んでほしいと思うのが親心。

たしかに読解力や語彙力が国語の土台にあります。

他の教科も文章で説明されていますから読む力は必須です。

 

しかし、どんな本でもOKという訳ではありません。

よくあるケースが大人目線での本選び。

読ませたい本でもお子さんが興味を持てなければ

読書の集中力も下がります。

逆にお子さん任せでは

読みやすいだけの本を選ぶ可能性も。

良質な本を選択するのは難しいんですよね。

 

まずは短編集や一話完結のコラムで、

子どもの興味をひく内容の本が読書の入り口にはピッタリ。

今回ご紹介の『自分を信じた100人の男の子の物語』は

うってつけの一冊です。

 

段ボールでゲームセンターを作ったことが映画化され

有名人になった人。

木から降りられなくなった

猫を助けるレスキューサービスを作った木の専門家。

本書に登場する多くの人は特別な才能があるのではなく、

子どもの頃の大失敗や思いつきを元に挑戦した普通の人達ばかり。

ほんの少しの勇気とアイデアで

自分の世界を広げることも教えてくれます。

(池田)

2019/05 23 THU
ココロに効く本棚

いいね!

From:池田慎哉

 

 

 

 

 

 

 

筒井 ともみ/著、ヨシタケ シンスケ/イラスト

(あすなろ書房 1,080円)

 

~内容紹介(出版社HPより)~

やわらかアタマが世界を変える!

子どものための明るく楽しい生き方指南書。

いやなことも、だめなことも、ちょっと見かたを変えたなら……?

世の価値観をひっくり返す20のお話!

ヒーロー/ひざ小僧/鼻の穴/眠れない/でかいウンコ/

転ぶ/あいさつする/くさい/裸足/ボーズ刈り/おにぎり/

歯ぬけ/タオル/エクボ/チンコ/ドーナッツ作り/男同士/

さびしい/ネコ新聞/会えない

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ルールはみんなが守ることで気持ち良く生活できるもの。

もちろん社会生活だけではなく

子どもの成長を考えてのルールもあります。

特に家庭内でのルールは単純な善悪ではないので

子どもに納得させるのが一苦労。

 

わが家では2歳と4歳の男児が日々成長中なのですが、

ルールを守らないこともしばしば。

まず、パンツを穿かない。

トイレでぬいだら、そのまま出て来ます。

嫌がる子どもを追いかけ回して穿かせる毎日です。

その日の気分次第で良い子になるか怪獣になるか。

注意したり叱ったりの毎日にちょっぴり罪悪感も。

そんな時に本書を読んで

子どもの目線で接する大切さを再認識しました。

 

人気絵本作家の

ヨシタケシンスケさんの絵につられて手に取ったのですが、

読書嫌いの小学生でも楽しく読める本です。

同じクラスの子達が次々に主人公となっていく

連作形式の短編集であり、

全体を通して素敵なストーリーにもなっています。

 

作者の筒井ともみさんはアニメやドラマ、

映画で活躍している著名な脚本家で、

児童書を書くことが念願だったそう。

親子で読むのも楽しい1冊です。

(池田)

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